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G3は今日も元気

典型的な団塊オジさんの自己満足的日記・・早期退職して悠々自適なのだ・・内容は・音楽雑論、マンドリン、二胡、百名山行、花と菜園、旅あるき、原子力と放射線、別荘暮らし、熊本で介護、猫の石松など・<府中市在住> リンクフリー

わかってくれない !

一部の人の話であるが ・・


請われて 原子力や放射線の話を やさしく説明しようとしたとたん

" そんな むつかしい話は わからない ! "

と ハナから 聞こうとしない人が居る


こちらは 相手に合わせて 専門家としての信頼を疑われるほど 極力 平易な言葉を使っているのだが

話に入る前に 拒絶される

最初から 自分の中にある こういう筋書きの話 と決めていて それ以外の話は 聞く気がない ようだ

  ( そしたら そちらから 話をしてくれい!  ソーダ ソーダ・! と言ってあげるから )



身近なところでも・ パソコンのやり方を教えようと 「 では キーボードの・ 」 と言ったとたん

" ワー ダメダメ! ワカンナーイ "  「言われる通りに やるだけなんだから」 といっても 聞かない

パソコンは 難しくて 熟年の手に負えない  という 先入観に 支配されているようだ


一方では 簡単に 感化される人も居る

新興宗教など・ どうして あんなヤツの言うことに タテマツられる のかなー?

カリスマ性とか マインドコントロール術も 必要だな

ウチの楽団の場合 私より 指揮者の先生から "放射線は恐くない!" と言ってもらったほうが 効果あるかも



普段 できるだけ対立を避け 気心の知れた人ばかりに 囲まれている人 あるいは ひとりではいられない人

そういった人に そういった傾向が 強いのではないか と思う

少しは 新しい分野を知ろう! 初めての出来事 未知の分野にも チャレンジしよう!

そういう気を 起こしてくれー



これから 一段落すると 原発の存続 日本のエネルギー展望 など 議論が 沸騰するだろう

この機会に 真面目に議論するのは いい事だと思う

しかし 議論以前に 話がかみ合わない 不毛な 言いっぱなし合い は 止めてほしい


不安を与える原発は廃止すべき 工場が止まったら生活も出来ない 別なエネルギーを考えるべき

いろいろな意見が出ると思うが

では 長所短所を踏まえて 全体としてはどうすべきか まで 立ち入ってほしい

話し合いでは 合意形成または 話し合いの結論を出すことが大事


そのために 一番 必要なこと


先ず 先入観を持たず 人の話は ちゃんと聞くこと

自分の殻の中にあるものは 常に進化させる 努力をすること

妥協できる範囲 を準備しておくこと




エラそうなことばかり言って  スンマッセン・!

もちろん こういう私も

何から何まで 真っ暗闇 ~ ♪

欠点だらけの 人間で ござんす ・・













食品と放射線

野菜の 放射能汚染が 気になる人へ ・・


殺菌 殺虫また 発芽防止の目的で 食品への放射線照射は 現在 世界中で 広く行われている

以前は 化学薬品が用いられていたが 残留薬品の危険を防止するため より安全な方法として 採用された

パンも大豆も・ 今 食卓にのぼっている輸入食品には すべて 強烈な放射線が 当たっている と認識しよう


理論的には 強烈な放射線を 物質に当てると 物質は 放射化し 放射能を 有するようになる

ただし 原子炉の内側程度の放射線を 長期に当てた場合の話

10000グレイくらい当てても 放射性物質が食品に含まれることはない ことは 確認されている


日本では じゃがいも の発芽防止のための 放射線照射は 法律で 許可されているが 

「 風評で ポテトチップが売れなくなるので 実際は やっていない 」

と 昔 見学した 照射場の担当者の話  どーだか・?

それと もうひとつ

「 放射線を与えていない じゃがいも は 芽に 毒が 溜まり易いので ちゃんと除いてね 」



Scan食品10011a


放射線照射により 植物の突然変異を 促し 品種改良をする試みも 行われている

アルファ米に適の あかねふじ 病気に強い 梨の ゴールド二十世紀 など

すでに 実用化されている品種も 多い

バラや 菊 の 花色の変わった 新種の開発なども 行われている




育種場gf200a
 放射線育種場



食品だけでも 放射線は 多大な利益を もたらしているのに

照射場の職員の方など 肩身の狭い 思いをしている人が多い


自衛隊の食糧や 避難所に届けられる非常食 に

アルファ米も 多いんじゃないかな



放射線は いつも悪者扱い


少しは フレンドリー になってね ・・










放射線を計る

放射線は 目に見えないから恐い という人のために

環境中の 放射線や放射能の レベルは 常に 自治体から 公開されているので 普段から 見ておこう

今は 福島県は 混乱しているみたいで インターネットに 出ていないが

近くなら 以下のサイトで 確認できるので 検索してほしい

   千葉県環境研究センター

   茨城県放射線監視センター


放射線が恐い恐いと 右往左往している 大人たちを 見ながら  科学心のある 子供たちは

なぜ自分たちで計らないのかな ? と思うだろう  さすが 日本の将来を担う 子供たち !


そんな人のために 簡易型の放射線検出器 が 貸し出されている   (財)放射線計測教会


簡易測定器aa

毎年 多くの人が 利用し 夏休みの自由研究や いろいろな場所の放射線測定に 使われている


以下のデータは 新幹線に乗って 自然放射線を 測定した例


簡易測定器bb

トンネルの中では 周りの岩石に カリウムやラジウムなど 天然の放射性物質が多いので 線量は高くなる

川を渡るところは 水で放射線が遮蔽され 線量は低くなってるね ・


分ったかな~?  みんな ! (久しぶりの池上さん)





会社時代は いろんな場所の 放射線監視装置を 作ってきた 私であるが

紺屋の白袴 ではいけない ! と思い 自分でも 個人用線量計を 持っている


081008放射線検出器_8917a


ただ この線量計 高レベルタイプなので 最低が 0.01mSv

これまで いろんな所を持ち歩いていたが

0.00 より変化したことは 一度もない



どうしても 避難地域 に 行かなければならない人 ・

あるいは

シルクロード ( = 放射能汚染街道 ) に 観光に 行く方 ・ 


貸してあげますよー











国際感覚で

誰も言わないが 誰も そうだ! と思っていること


尖閣列島で 中国の漁船が 狼藉(ろうぜき) を働いたのは ・・

東シナ海 ガス田の日中共同開発は 日中首脳会談で 合意されていたが その後 中国国内で 日本の手を借りることはない! との 突き上げ があり 調印式を破棄するために 事件を起こす必要があった


今回 隣の韓国が 原発事故について やたら うるさいのは ・・

竹島の領有権を 教科書に記載したので 抗議したが 日本ではまったく無視されている なんとかこのイライラの はけ口を作らないと 韓国の原子力政策にも火の粉が飛んでくる 



IAEA (国際原子力委員会) では 日本は 卓越の技術力で もっとも安全な原発を作る国 と 認知されている

中越地震では 想定外の地震にも耐えた ということで IAEA の専門家が 視察(=勉強)に来た

今回も IAEA の専門家が 放射能汚染を調べに来たが サーベイメータで 地面の放射能レベルを調べるなど いかにも大ざっぱ

彼らの基準は 身体に影響があるレベルかどうか だから それで いーけど ・

きちんと計るには サンプリングから 分析装置まで それなりの機器と手順があると思うが



世界一安全に気を使っている日本だが 海外からは そこまでやらなくても ・と 鼻つまみ の存在でもある

欧米諸国は 核兵器を所有している国もあり 放射線防護については 割とドライである

発展途上国は そんなに金を掛けて 多重安全 過剰安全をやる必要はない! とまったく冷淡

ッタク ! 頭でっかちの学者どもが とんでもなく厳しい基準を作って・自分で苦労している 自業自得だにゃ・・



以前 私が 欧州のワインで有名な地方 にある 原子炉に 実験に 行った時

"ここには 作業員の被ばくを監視する エリアモニタ が 見当たりませんが ・"

と 質問したところ

「 この場所では 年間の積算被ばく量 だけが 制限されている  従って これで 十分 」 

と 壁に くっつけてあった フィルムバッジ を 指差す



アメリカやフランスから 大勢の 原子力災害支援部隊が 来ている


今一刻も早くやらなければならないのは 定常的に冷却する装置を 復旧する作業に 取りかかること

彼らの常識から言えば

そのためには 基準を超える放射能レベルでなく 身体に影響がない程度で 作業を 始めなければならない


それなのに 日本の担当者は  汚染を監視したり 基準を上回る汚染拡大の防止が 先だ と言っている

せっかく 作業をやりに来たのに 手持ち無沙汰というか あきれている のでは なかろうか



世界の常識は 利益があれば ある程度のリスクは 容認する という考え方

最悪に汚染されたものを 一年間 毎日食べて 身体に影響があるかも? というのは リスクと考えない

日本語だと 重箱の隅をつつく

だが 彼等は (おそらく) 重箱が理解できないので  異常に Conservative と 言っている


Conservative とは 保守的 と訳される しかし 私は 誰も責任を取らない 保身 と訳したい 



誰も責任を取ろうとしない指導者たち ただ恐い恐いと右往左往している庶民 

一刻も早く この 憂鬱な状況を 打開するためには 大局的見地を持った 強いリーダーシップ が 必要


今 日本を救える英雄が居た としたら 彼は たぶん こう言う・


原子炉を 落ち着かせる ためには

基準も 規則も 破って いい!

汚染や 被ばくも ある程度は しょうがない!

責任は すべて 私が持つ!









停電対策

私の住んでいる町では まだ 停電になったことは 一度もない !

なぜかな~ と思っていたら 市の支所に ビラが 置いてあった


鉄道用の 変電所が ある電力系統の地域は 対象外 とのこと

こんなに変電所が あったかな? 病院とか 工場も ある所なんで   ま いいか




停電IMG_0905停電IMG_0904




例年の 電力事情を見ると 4月 5月は 電力需要は 割と少なく 多いのは 7月 8月の 夏場

この分でいくと 大幅な 夏場の 停電は 避けられそうにもない


現在 発電用原子炉は 稼働しているのが 約53基(と思う)  まだ 10基ぐらいしか なかった頃

" 冷房をつけて 夏の甲子園を皆いっせいに見るので 電力がパンクする恐れがある "  ということで

会社の昼休みを ずらしたり 廊下の照明を 間引きしたり 苦労したことを 覚えている


いつのまにか そういう心配をすることが なくなったのは 家電が 省エネタイプに進化したから ・?

それとも その後 原発がたくさん 出来たから・?


東京電力の 原発は

 福島第一 6基 400万kW
 福島第二 4基 440万kW
 柏崎刈羽 6基 820万kW

今後 福島第一は 永久に動かないだろうし 福島第二も 安全確認で 当分は 動かない

今の時期 大幅な節電を実施している状況でも 東電管内で 余裕が 500万kW 位なので

この 840万kW が 動かないのは 今の日本のエネルギー事情に照らして 非常に 厳しい


よその電力会社から 融通を受ける?   ピーク時は どこも余裕はない

太陽光発電を増やす?   一軒で 3kW だから 東京じゅう全部? 日が照ってないとね・

節電には 努めるにしても 大口需要者の思い切った節電 また計画停電は 避けられない と思う



ここで 今動いている原発はすぐに停止せよ という声が 出てくるだろう

しかし それは 全国の 4500万kWの 原発による電力を 失うということ

津波の被害の 何十倍もの損害を 発生させるだけ である

当面は 福島第二原発 の 復旧 できれば 福島第一 の 5 6号機も 復旧させ 発電に 寄与すべき


原子力発電は 日本のエネルギー需要に必須 ということで これまで 人材育成 法律整備 技術開発が行われてきた

もし これを止めるとなれば 今後の日本の将来を見据えたエネルギー計画を策定し 全国民の納得を得てからにして欲しい

百年の計を変更するには それだけの 十分な理由が必要

それまでは この事故を教訓として 二度と事故が起こらないよう 強い原発にすることが 最善の策



私のブログでは ずっと 被ばくや 汚染は 恐がるようなものではない ! と言ってる

何万人の死傷者がでる災害は 二度と 繰り返しては いけないが 


ただ 不安を 振り撒いただけの 事故は 英知と努力によって 乗り越えることが 出来る


と思っている





















想定外 ?

今回の原子炉事故は 津波により 非常用電源が喪失したことが 被害を大きくした最大の原因と思われる

安全のために 英知を結集した原子炉が そんなことぐらい 想定していないのは けしからん !

という人も居る  しかし 本当に 想定が甘かったのか ・・



確かに 原子炉を止めて そのあと 冷却も停まる という想定は なかった

停電に対する 多重防護は 非常用電源だけ というのは 安全を重視する原子炉としては お粗末

ここは 素直に反省して 全国民に 謝らなければならない


ただ その原因は これまで経験したことのない 想定外の地震と津波

今回の状況を踏まえて あらためて 想定内とし 対策を追加しなくてはならない



しかし 事故や災害の想定は あくまで事故や災害を起こさないようにするための想定

これまで経験したことはないから 想定する必要はない と言うことではない

すなはち 想定範囲というものは 無限に存在する

生産活動を すべて中止するわけには いけないので

被害の甚大さと これまでの発生確率 さらに 対策の難易度などを 勘案しながら 取捨選択していくことになる


この判断は難しい 事故が起こってから 想定していないのは けしからん というのは 容易い

心配をしながらも "確率的に許容されるリスク" として 対策を捨ててしまった 想定は いくらでもある


例えば 隣国からのミサイル攻撃 あるいは 国内に潜むテロリストによる爆発物攻撃は 想定外

もっとも テロリストにとっては 都心のガスタンクや スタジアムなどのほうが 原発より効果的だが・




まだ起きてないが (絶対起きてほしくない!)  私が心配している 大地震カタルシス は 以下の通り


相模湾で マグニチュード8.2 の 地震発生


津波により 防潮堤のない 逗子 鎌倉 茅ヶ崎 平塚 小田原 の市街地が 全滅

京浜コンビナートで 火災が発生 一ヶ月間 燃え続け 工場群は すべて壊滅

首都圏の海岸地帯は 津波による浸水で 地下街および 地下トンネル が 水没

本震と その後の余震により 奥多摩の 小河内ダムが 決壊

羽村 立川あたりで 瓦礫が土石流と化して あふれ出し 多摩川沿いに 津波化して 府中 川崎 大田区を襲う



歴史を見ると 大陸プレートの活動が 活発な時期は 大地震が 続けて起きる事が多い

関東大震災の震源も 近いし 鎌倉大仏の伽藍は 津波で崩壊した と言われている 

ダムだって 古いものは 地震に耐えられるかどうか 山崩れがダムに流れ込み 溢れた事故も 外国ではあった


運が良くて 死者 135 万人 損害額 100 兆円 程度

私もたぶん被災する  ただ自分は死なない と思っている



そんなことが起こるはずがない! と言う人が いるかもしれない   しかし・


実は 私は もっと最悪の事態も考えている

震源地が 都心直下だったら・・ 

八木沢 ならまた 玉原 相俣の 4基のダムが 同時に決壊したら・・




こんなに 脅かしても のほほ~ん としている あなた !!



放射能 なんか 全然 恐くないよ ね ・・! ?














山に登ろう

山に登る趣味を持つと 地震など災害の備えに 大いに役に立つ という お話



◆ 山での行動は 自己責任


荒天になって引き返すべきか 岩場の危険な道を付き進むべきか 分岐点でどちらに進むべきか

山では 案内や 避難指示 などは ない すべて自分で 状況を判断し 行動しなければならぬ

災害時も パニックにならず 自分で 冷静な判断が 出来る




◆ 命を守る 体力を持つ


どんなに疲れていても 自分の足で歩いて帰って来ねばならぬ 

道なき道を 這い上がる状態も 多い

2、3日食べなくても 死ぬことはない ことも知っている

山では 10km ぐらい 平気で歩ける体力が 必要

電車が止まったら 歩こう! 丁度いい訓練になる



◆ 常に非常時に備えている


山では 水 食糧は 自分で調達しなければならぬ

普段から ザックに 調理コンロ 水タンク 衛生用具など 準備しておく

車には 車泊用の寝具 キャンプ用品を 常時積んでおく

災害時は ザックは 非常持出袋 車は 避難用住居 となる


山用具1  山用具2




想定を しようが しまいが 災害は 必ず やってくる

政府ばかりに 頼るのは 止めて

自分の命は 自分で守る 気概を 持とう ! ・・











中央線

92中央線01

新宿を過ぎると 中央線は西へまっすぐ進む

立川まで ほとんどカーブはない !

なぜ ?


1888年(明治21年) 富国強兵をはかる明治政府は 鉄道敷設を国策とし 中央本線の建設に取り掛かった

当初は 甲州街道の 村沿いに 敷設する予定だったが 付近の住民から 建設反対運動が 盛り上がった

理由は 機関車の火の粉により 家が火事になる・・ 騒音や振動で 野菜が育たなくなる・・

政府は 仕方なく その頃 人家もなく 武蔵野の雑木林だった甲州街道の北側に 線路を敷いたが

結果として 新宿から立川まで まっすぐ 敷くことが出来た


さらに その後の話


新宿ー立川の間には 中野 三鷹 境 などの駅が 設けられた

その後 沿線の開発が 進み 東京の市民も移り住んで 付近一帯が 大いに 発展する状況 となった

取り残された府中 調布の人々は (反省したか不明だが) これまでの反対から一転 鉄道誘致の運動を 展開した

1913年になってやっと 新宿ー調布に鉄道が開通した



92中央線0292中央線03


新しい 科学技術は いつの時代も 簡単には 受け入れられない

旧来の見方で 害を及ぼすものだ と 拒絶する人は 多い

長い目で見れば 人々の役に立つ と 前を見る人は 少ない



成田空港の 建設反対運動 は 何の理由が あったのだろう

今となっては 航空業界は 韓国の後塵を拝する 屈辱的状況



最新の技術を結集した 原発でも 津波一発で あっさり機能を破壊された

自然の力に比べれば 人間の能力は まだ ( いや永久に! )  到底 及ばない



7年も宇宙旅行して帰ってきた”はやぶさ”に 拍手を 送らない人はいない

私は たとえ失敗したとしても ずっとエールを送りたいと思っている



自分たちの技術に 驕(おご)ることは 慎まなければならないが

事故や失敗を糧として 改良・改善し 進歩させる チャレンジ精神は 常に必要と思う



技術と知恵は 日本の 唯一の財産


隣の国の属国となってもいい  という人は別であるが

わが国の 発展の ためには あくなき 科学技術の行使を 避けては いけない !














原発を どうする

今回の 津波による原発事故に関して 今後 原子力発電をどうするか 議論が始まると思う

すでに この夏 の電力不足を間直に控え この際 国民全部で徹底的に エネルギーをどうするか 考えてほしい



独断だが これまでの 原発に関する議論は 政治の権力闘争と見返りの金 のみ で行われてきたように思える

すなわち 政権与党が 原発を推進すれば 野党は反対する

県の首長が 原発を誘致すれば 反体制派が 反対する

そこには 大局的な思想はなく 権力が移動するか 金がいくら移動するかが 争点となる

当然 あからさまには言いにくいので 絶対安全か 地球を滅ぼすほど危険か と言う話になる




安全か危険か よーわかんねーけど とにかくあの市長の言うことには反対して 退陣してもらわないと ・・

安全か危険か ほとんどわからねけど あれだけ交付金がくれば 町は 発展するし 住みやすくなるだろうし ・・

安全安全と 言われてるので 安全かもしれね けど 反対しないと 補償金も 安く抑えられるだろうし ・・

危険危険と みな言っているので 危ないかもしれないが この歳で沖に出るのは もっと危険だろうし ・・ 

危険この上もないものだが この場所から 都会に貢献できるようなら 恩を売って 何か得ても いいんでは ・・





もちろん 原発を受け入れる地元には 地元の考えがあり 十分尊重しなければならない

しかし 今 みんなでやらなければ ならないのは 本当に この先 日本を どうするか 責任ある議論

当面は 停電対策など 身近な問題から さらに エネルギーの将来像や 人としての生き方 まで 議論してほしい

少なくとも 批判やダメ論で終わらないように ! では どうする ! の答まで     そして


原発を 政争の具 としてはならない !  近視眼的な 金銭的問題 としてはならない !


いろんな立場の人から 真摯な意見が 出て 全体としての方向性が見出せることを 期待している


最後に 放射線の専門家という立場で 原発の将来について意見を述べ このシリーズの記事を終わりにしたい




今回の原発事故は人災だと非難されている しかし 私が思うに その元は天災 人智は自然に かなわない

それでも 台風や水害など 自然に対してこれまで 人間は したたかに 戦ってきた この気概は 持ち続けたい


科学技術の発展は誰にも止められない 事件 事故の副作用は 更なる技術の発展で押さえ込むべきと考える


放射線や放射能は いつも身の回りに存在しているもので 恐がる必要はない 正しく量を把握すればよい

X線検査を受ける時 またラジウム温泉に入る時の放射線量を念頭においてほしい 300Bq/ℓの水はきれいなのだ


地球を汚染している放射能の大部分は 60年代の数千回に及ぶ米ソ中の核実験 および 軍事用原子炉からの排出

原発事故の分は レベル7でもたいした量ではない これらの汚染も 時間とともに減少する 広島長崎の汚染は今?


日本の発電設備量で 原子力が1/3を占める しかし 電力必要量が1/3の時は ほとんど原発で 100%まかなっている

原発を今すぐ止めてはいけない 大混乱を招く 見直すなら エネルギーの長期展望を 国民が 皆 了解してから


クリーンエネルギーのうち 太陽光発電と風力発電は 量と安定性の面で 国の基幹電源としては 期待できない

重金属廃棄物 日照 騒音 景観など 設備が増えると クリーンとは言えない問題も 顕在化する

水力発電は この先大幅な増加は不可能 特にダムは 環境を破壊するとともに 大災害を発生させる温床にもなる


化石燃料(石油 石炭 天然ガス)は 近いうちに枯渇する 末期になると 必ず資源戦争が起きる 日本の立場は弱い

技術立国の日本としては 発電や車など 化石燃料を燃やして使うのではなく 合成化学などの分野で 利用すべき


50年後の エネルギー環境を考えた場合 期待できるのは 原子力と水素エネルギー の 二本柱しかない と考える

水素エネルギーは 一部 天然ガスからの水素を用いて 燃料電池システムが実用化されているが まだ未熟で小規模


化石燃料が 比較的 楽に入手できる間に 大規模の燃料電池(コジェネシステム)の実用化を 推進する必要がある

エネルギーセキュリティ確保のためには 当然 原子力エネルギーも 現在以上に 継続使用しなければならない


原発については 当面 停電 津波の安全対策を 施した上 福島1~4号機を除く 原発を早急に復旧させ 稼働させる

既存の原発について 恒久的な 安全強化対策(改造)を 実施する 今後は より安全な 新型原発を 開発する


今回の事故で 原発に対する不信感は 大きい しかし 時間が経てば 賢明な国民は 冷静に判断してくれると思う

安全とは リスクを許容する程度  ということを 理解してほしい !

リスクは 少ない に越したことはないが 責任ある人は どのリスクを取るべきかを 決めなければならない時がある


いつの時代も ムードや 周りに影響されて ただ反対! 生理的にダメ! の無責任な人は 多い

これを 説得して 全体を 建設的思考に 持っていくようにするのは ・・   私には 無理

そういう時こそ 責任ある政治家の 出番        がんばって ・・ !!










やさしい 放射線

台湾旅行の連載は まだ途中 だが ブログのタイムリー性を優先し ここで 割り込み記事を 掲載する

どうしても 言いたいのは 福島の原発事故関連

あいかわらず センセーショナルな流言飛語が 飛び交っている

あらためて 放射線 に対する 正しい認識を深めてもらい 冷静に 今後の対応策に 反映して もらおう


今回は 放射線が 身体に害を及ぼすメカニズムについて



放射線とは 物質が別の物質に変化する時(崩壊) 余ったエネルギーが放出されるもので α線 Β線 γ線の3種類ある
 (中性子など この際省略)

α線は 質量が大きい原子核が そのまま飛んでくる 小石が飛んでくるみたいなので 当たるとダメージが大きい
しかし 透過力は少ない

Β線は 質量が比較的小さい電子が飛んでくる 身体に与えるダメージも 透過力も 比較的小さい

γ線は 紫外線と同じような 電磁波という形で受ける 透過力が強いので 内部にダメージを与えやすい



シーベルトとは

放射線が 生体に当たった時 吸収されるエネルギーを 放射線の種類 生体の部位など 影響の程度を補正した量

単純に 放射線が 身体に影響する度合い と理解すれば良い



ウランが 核分裂した時 ヨウ素 セシウム ・・ など 数多くの物質が 出来ている

物質から発生するγ線は 各々 特定のエネルギーを持っている

放射線のエネルギーが高いと 生体への影響も強いが どちらかというと 放射線の量のほうが 影響度合いに効く



放射線を浴びた とは


放射線は 基本的に 生体に対して 物理的破壊活動 である

すなわち α線は 小石をぶつけられた Β線は 砂をぶつけられた γ線は 強い紫外線を浴びた と思えばよい

これによって 細胞の遺伝子や細胞核が 壊され 最終的に 身体の異常となる のが 放射線障害

  
放射線の大きさは 原子レベルだし 人間の細胞の数も 天文学的なので 初期の 破壊活動では 何の影響も感じない

多くは 自然に修復されるか 寿命細胞として 排出されるか・・ ほっといても 人の身体は どうってこともない

自然界の放射線から いつも 被ばくしているので 普通の人は この破壊活動は 日常茶飯事の出来事

ただし 確率的に小さいだけで 大事な中枢細胞を壊されて 白血病や 生体突然変異を発生することはある


大事な 中枢細胞とは 遺伝子細胞 これから増殖し続ける細胞  すなわち 生殖細胞 毛根細胞 血液造成細胞など

放射線が当たると 細胞核の中心にある遺伝子配列を変化させ 突然変異を起こす細胞に変える

細胞分裂を異常に増やす作用は 癌 や白血病 の 要因になる

機能不全な細胞が 増殖したら 抜け毛 不妊 腸壁の機能低下 の 要因になる

多くは すぐに症状は現れず 細胞が成長した後に 障害となるか 自然治癒したか 判明する



放射線を多く浴びると 中枢細胞に影響を与える確率は 当然増える

細胞が増殖する所を多く有している人は 放射線障害が 顕在化する確率は高い 

従って 子供や妊婦は 障害を受けやすい 生殖機能や毛髪 爪などの部所にも 影響が現れやすい


放射線を当てると 増殖する細胞にダメージ及ぼすので 病院では 癌の治療に使われている


放射線の生体に対する影響は 原子レベル分子レベルの 確率的反応なので 個人差が大きい


中枢細胞ばかりに放射線が当たる 運が悪い人もいるし

細胞が元気良くて 放射線なんか へいちゃら の人もいるし

細胞が壊れても すぐ修復する能力のある人もいるし


ましてや 時間が経って現れた症状が 放射線被ばくに起因したかどうか 判定は 極めて困難


放射線があぶない度合い を 定量化するのは 難しい

放射線が 恐いか? の判断は 国が決めた基準値なんか当てにせず

以下の目安を頭に入れておこう  
 

100 シーベルト   一瞬でも 浴びたら これは危ない !  半数は死ぬし 障害は 100% 現われる

100 ミリシーベルト  健康に異常は見られない これ以上だと 子供や妊婦には 障害の確率が高くなる可能性あり

100 マイクロシーベルト 海外旅行で飛行機の中で受ける一回の線量 CT一回で受ける線量
              特に問題はないが 気分上 少なくする努力をすべき

10 マイクロシーベルト まったく問題ない  自然放射能から 2日ぐらいで 浴びている線量
   















放射線許容値

福島県の小学校では 校庭での 被ばくが 許容値を 超える恐れがある ということで 屋外活動を 控えている

原発事故以後 学童の 被ばく許容値が 20mSv/年 になった ことに 不安を訴えている人も 多い


こういった 許容値 基準値は どのようにして 決められたのだろうか


そもそも 許容値 基準値を決める目的は 人々の健康を守るのが 目的である


まず 健康に害がある被ばく量の事例 を確認して それにマージンを見込んだレベルを 許容値とするのが 常道


放射線に関する 一般人の 被ばく事例は 広島 長崎 チェルノブイリなど あまり多くはないが

外部被ばくでは 200mSv までは 異常が見られず それを越すと 放射線障害の確率が増える ことが確認されている

しかし 低い線量での長時間被ばくの影響 癌 白血病への影響などについては 正直 よくわからない ! のが現状



国際放射線防護委員会(ICRP) では 低線量の被ばくについて 以下の見解を出している

  これ以下は 安全 という閾値(しきいち)は 存在しない 被ばくは 極力 低減すべきである


日本では この考えに基づき 一般人の被ばく許容値を 一年間に 1 mSv と決定した


ところが この数値 環境中の自然放射能から受ける被ばく 平均 2.4mSv/年 よりも 少ない

許容値は 環境からの放射線は除くのだろうが この辺の少ない量を あれこれ区別するのは あまり意味がない

全国には ラドンガスが発生したり 土壌成分の偏りなどで 一年に 数十mSv 浴びている人が ゴマンといる


為政者は 「国の基準が甘かったので障害となった」 と訴訟されない ので 基準値が低いのは 好ましいこと

病院関係者や 飛行機の乗務員は 仕事が出来なくなって・  さて困った

胃のバリウム透視 一回で 4 mSv 浴びてしまう  欧米のフライトを 5回乗務したら 1 mSv 浴びてしまう


もちろん 放射線従事者や 医療行為での被ばく は 現実的な判断で 規則を 作っている  例えば・

  放射線施設の作業員の被ばくは 100 mSv / 5年 まで OK

  妊娠中の女性の 腹部に対する被ばくは  10 mSv / 3ヶ月 まで OK


それにしても

今回の原発事故の状況では 日本全国 基準値オーバーの被ばくがあふれ 事故復旧なんか 手がつかない


ICRP でも チェルノブイリ事故での検証を踏まえ 2007年に 指針を発表している

  原子炉事故の緊急的対応 では  20mSv ~ 100mSv の被ばくは 許容できる

  原子炉事故を復旧する段階 では 1 mSv ~ 20mSv の被ばくは 許容できる


福島県の学校の被ばく基準を 20mSv としたのは これに準拠したのでは と思われる



そうなると 当初の考え方

 " 放射線は どんなに少なくても 身体に影響を与えるので 被ばくは 極力 少なくすべき "

は どうなったんだろう

現実の生活を 享楽するためには 少々の 被ばくリスクは 甘んじて受けよ !  ということ ?


これでは 人々の不安は 収まらない  不安は 風評を生む

  小学生は 全て福島より 疎開させよ !  校庭の土を 全て入れ替えよ !

ヒステリックな叫びが 飛び交っている


結論から先に言うと 以上の行動は 笑止千万 まったく問題ないですよ! と 私は 言いたい


しかし 低線量の放射線の 身体に対する影響を も少し 丁寧に 説明する必要が ある ・・


それは 次回




























放射線と癌

200mSv 以下の放射線被ばくでは すぐ健康の異常は見られないが がんの発生など 晩発効果は どうだろうか


がんの発生メカニズムを 調べてみた


細胞には 細胞核があり そのなかに染色体がある 

染色体には 2本の鎖からなる長い螺旋構造の DNA (デオキシリボ核酸) の分子がある

この鎖の間には 塩基(アデニン シトニン グアニン チミン) が 並んでいる

この塩基の並び方が 生物個体の情報を 記憶している 



塩基の並び方は パソコンでいえば ウインドウズソフトみたいなもの

細胞の成長や代謝 細胞独自の情報(遺伝情報) をつかさどり 細胞分裂の過程で 順次 受け継がれる


発がんに至る過程は

 1 まず DNA の塩基の並び方に 変化が 起こる

 2 塩基の並び方を 修正しようとする機能が 弱い

 3 細胞を増殖させる機能が 増大する

 4 細胞の増殖を 抑制させる機能が 弱い

 5 異常細胞分裂が 発生する

 6 異常細胞を 排除させる 身体のしくみが 弱い

 7 強固な 異常増殖細胞集団が 固着化する


1 の段階では 塩基配列の損傷の原因として 放射線被ばくが 考えられる

そもそも 生物が進化したのは 放射線による突然変異によるもの 太古のいとなみ


2 の段階で ほとんど修復される と考えられる

でないと 自然放射線などにより 全ての動物が がんになってしまう


3 の段階へ進む人は よほど運が悪いか 修復機能を 妨げる努力をしている人? と思われる

それは 喫煙 野菜不足 発がん物質(毒物 排気ガス)の摂取  など


4 の段階で DNA では 増殖と抑制の双方の機能を 持っているので 塩基損傷の形態によっては 抑制→死滅

という障害に繋がることもある 通常は 両者を適切に読み取る機能 が 維持されている


5 の段階で 細胞レベルから 腫瘍という形になる 細胞分裂が盛んな所は 感度が高い (子供の全身 生殖器 毛髪など)

ある程度で細胞分裂が停止すれば 異常のサインとなったり 身体に必要な変化で 問題ない場合もある


6 の段階で 身体のしくみで 悪者を追い出す能力は 誰でも持っている 

ただし 普段 不摂生している人 適切な身体の管理をしていない人は ・ 弱い !


7 の段階で ただのポリーブで終わるか 悪性の増殖がんになるか 運命の分かれ目

これまでの がんを抑制する仕組みを 余裕で はねつけて 初めて 一人前?の がん が 発生する



放射線により 発がんの 起点である DNA塩基の破壊が起こるので 被ばくにより がんの発生が増えることは 生物学的にも言える  

また 喫煙 野菜不足 発癌物質の摂取 など 数々の要因が がん抑制の 妨げ になっている とも言える

さらに 特定の物質が 直接 がんを抑制することも いろいろ言われている


あらためて 放射線で言えば その影響の度合いは がんの発生メカニズムから見て 限りなく小さいと思われる

予防接種と同様 弱い放射線が当たると 異常細胞を修復する機能が強まり かえって がんになりにくい という説もある



すなわち 結論

放射線を どれだけ被ばくしたら がんになるか? というのは 200mSv以下では よくわかりません



え !  これでは 不満 ?

では あした もう一度 説明しましょう ・・  請う ご期待













放射線に癌

放射線を 浴びたら がんになる危険が どれだけ 増えるのか ・・?

定量的に説明しないと 皆さん 納得してくれない

しからば 放射線は少なければ少ないほどいい と言ってる ICRP の言い分を 聞いてみよう



放射線を浴びて 癌や遺伝影響で死ぬ確率 を 導出した表を 発見した



放射線と癌01a



この表から 1 mSv 浴びたとき 癌で死ぬ人は 10万人あたり 5人増える ということになる

福島の避難区域の外にいる 1万人の人が 20mSv 被ばくしたとしたら 10人余計に 癌で死ぬ人が増える

ただし 放射線を浴びていない人でも 日本では 10万人あたり 280人くらい 癌で死んでいる(2005年) 下表参照




癌死亡率



ICRP の係数表は 被爆者のデータから 導いている

ちょっと古いし 被ばく量 被ばく者が 正確に 把握できていたか やや 疑問でもある


自然放射能レベルでも がんで死ぬ人は 10万人あたり 数百人 居る

がんになる いろいろな要因のうち 直接放射線に起因するのが 数パーセントはある と考えれば

オーダーとしては 妥当な 数値でも ある


それにしても 喫煙や 野菜摂取 の影響 それと がん治療を どう仮定したか など

被ばくと がんでの死亡 を 直接 計算で 結びつけるには かなりの 独断と偏見が 必要


災害・事故による死者の割合と 比較するため かなり無理して この係数を 定めた と思われる




一方 アメリカの 原爆製造工場で調べた 以下のデータもある

このデータでは 放射線被ばくを受けた人の方が がんの発生は 低くなっている

すなわち 低線量の被ばくは がんを抑制する効果 がある

もちろん 調査対象に 子供はいないし がんに なる ならない の 他の要因も あったかもしれない



放射線と癌03a
放射線と癌02a


中国でも 被ばく量の異なる地域で がん死亡率を発表しており 被ばくの多いほうが がん死亡率は少ない

内陸で 核実験を何十回も実施した 中国としては 安全をアピールしている感もある



放射線と癌04a


放射線については 被ばくは 少なくても がんになる いや かえって がんにならない など いろいろ

しかし 喫煙や 野菜の摂取では 確実にがんになる データが 数多く 発表されている



放射線と癌05a


このほか

紫外線を多く浴びると 皮膚がんになる

排気ガスを吸い込むと 肺がんになる

キノコは がんを抑制するが おコゲは がんになる

農薬や防腐剤など ある日突然 発がん物質に指定される


がんの治療法は 日進月歩なので がんの死亡率と原因を 数値で結び続けるのは 意味がない

最近は がんになる罹患率を 評価することが多い

ただし がんといっても 千差万別

一生がんを持っていても なんの障害もないこともある



ここまで 書くと 私が

「 低い線量の被ばくで がんになる危険は よく分からない 」 

と言った理由が お分かりになったと思う


それでも なにか アドバイスが欲しい人のために ・


 ・ 30mSv ぐらいまでの被ばくは 発がんについて 深刻に気にする必要はない

 ・ この中で 不幸にも がんになった人は よほど 運が悪い人である

 ・ がんを気にするなら 放射線以外の要因 (喫煙 排ガス 生活習慣など) を もっと気にすべき















放射線は安心?

いたづらに " 放射線は恐い ! " と 右往左往している人に

「 正しく理解すれば大丈夫ですよ ! 」 と ずっと 言っている


確かに 放射線を浴びると がんになるけれど ふつーにしていても がんにはなりますよ 気にしないで!

放射線被ばくが原因で がんになって死ぬ確率は 最悪想定でも 災害・事故で死ぬ確率より ずっと小さいですよ


しかし いくら言っても 冷静に理解してくれる人は 少ない

この話は 安全 の説明でなく 安心 の説明なのだ


安心の話となると 死ぬ確率が 他より少なくても 関係ない

避難所では これまで ストレスや疲労で 数百人の人が 死んでいるのに

足首を少し被ばくした人 作業中に心筋梗塞で亡くなった人の方が 大ニュース になる

リスクの大小でなく リスクのイメージの方が 優先する


原爆を経験した日本は 放射線は恐い という認識が 歴史的に 主張されてきた

1960年代 世界中で 核実験が行われていた頃  雨に濡れると毛が抜けると 言われた経験がある

反核運動が高まる中で 第五福竜丸事件が起き 被ばくによる犠牲者が出て 放射線の恐さが 更に宣伝された

しかし 当時のアメリカ側は

他にも大勢被ばくしているのに 死亡は一人だけ また 死亡原因が 直接被ばくによるものか確認できない

と言う理由で 被害を与えた責任を認めていない


その後 反核運動は 放射能は恐い! というスローガンで 反原発も含めて 反政府運動 の色合いも強くなってきた

原子力が 政局の都合に利用され 放射線を悪者にしてしまったのが この分野の不幸の始まり

さらに 恐い放射線を引き受けるので 金をよこせ・ という話になると もう 嘆かわしくなってくる


何度も同じことを言われると 普通の人は その気になってくる 放射線は とにかく恐い !

これに対して 原発は 絶対安全です というのは はっきり言いにくい 

この機械は絶対故障しません! このソフトにはバグはありません! 運転手はすべて百点満点の人物です!

なんて 技術屋は 言えない 「想定内の条件で 極力 不具合が生じない努力 を しています」と言うのみ


この辺 政治家 いや! 政治屋は いいねー 「私は ウソは申しません」 と平気で言えるから・・


話 変わって


日本人には 昔から 諸行無常 の心が 息づいているのではないか

人が死んでも また生まれ変わる 輪廻

革新的活動をしなくても 徒然なるままに 日暮らす

精神的安寧が 得られれば 目の前の自然の摂理 または 全能の神に従って 生きていけばよい


私も 徒然なるままに暮らすのは好きだ 苦しいときには 八百万の神仏に お願いすることも 多々

ただし 人間として生を得たなら なにかしろ 存在感を主張して 生きていきたい

全能の神を敬謙に信じておられる方は 核分裂なんて行為は あるまじきことで 放射線の罰を受けるのは当然

津波で死んだ人は 天国に召されるか 極楽浄土へ行って また生まれ変わる  が・

放射線を浴びて死んだ人は 地獄に落ちて 一生? 這い上がれない

宗教界は 科学技術と およそ 相容れない  ガリレオガリレイも ・ アインシュタインも ・



本当は 人々の心のより所を指導する宗教者に "放射線は恐くない" というイメージを 布教して欲しかったが

これは無理のようだ

ならば せめて 津波の被害で打ちひしがれている人に 少しでも安らぎが得られるよう 協力して欲しい

 誰にも見送られず葬られる場に立ち会う

 肉親の遺影を飾る祭壇を用意する

 避難所で説法する

一言 お経を唱えてくれるだけでもいい 宗教界のボランティアが 少ないように 思える ・・



私としては・

地道に 事例や原理 構造や仕組みの紹介 など 理科系的説明 を 繰り返すことで

これからも 放射線に関する "安心"を伝える努力 を していく しかない ・・


とりとめのない筋書き どうしようもない稚拙で低級な悪文   どうか ご容赦を ・・!










 








放射線防護服

被ばく01


以前にも 紹介した 放射線防護服  この写真は

1997年 動燃のアスファルト固化施設爆発事故の際 私が 放射線監視設備の 被害調査のため 立ち入った時のもの


フード付きのつなぎの服は タイベックスと呼ばれ 汚染物質が付着しにくい素材で出来ている

当然 通気性はないので 蒸れる 布で薄いので ガンマ線の遮蔽効果はない


ゴム製?の伸縮手袋は チオックスとよばれ ぴったりと手に張り付く 

重ねて嵌めると 手の血流が止まるよう しばらくすると 感覚がなくなる


顔面マスクは 火山などで使用するガス対策マスク 眼鏡は 専用の形状のものしか使用できない

フィルターは 対象ガスで選ぶ 今回は ヨウ素ガスも吸着する 活性炭フィルターを 2層×2個 装着


靴と靴下は 使い捨てタイプ 周りに 汚染防止オーバーシューズカバーを 3枚 装着する



使い勝手 は

タイベックスは 3枚も 重ねて着るので とにかく動きにくい 一歩歩くにもパワーが必要

チオックスは 5枚重ねて装着したが この感覚は 厳しい 皮膚呼吸が出来なくて 手が腐るのでは? と思うほど

粘着テープで目張りし 身体の水分を発散するルートがないので 蒸し風呂状態 眼鏡も曇るし 汗も拭けない

マスクの中は狭いし 活性炭フィルタ経由では ほとんど換気が行われない 15分ほどで酸欠になる


すなわち この装備では 10分も 作業していられない

私の場合は 倒れそうになって こっそりガスマスクを外し 外の空気を吸ったが

5月14日 作業員の方が 心筋梗塞で亡くなった と聞いて さもありなん と思う

最近 福島原発の原子炉建屋への決死隊は 酸素ボンベを 携帯しているようだ



一時帰宅の人に対しても こんな防護服を着せたら 絶対 死者が 出る

花粉対策のマスクだけで あとは 行動し易い 私服で十分 と思う

万一 汚染が付着したら 洗い流せば 十分 被ばくまでは至らない

汚染付着が 頻繁に起きるようであれば 現在の涼しいタイベックスを 着用すればいい



事故原発の周囲を除いて 健康にすぐ害がある放射線レベルでない なら ・・

私は 避難指示を 少し 緩和しても いいのではないかと思う

少なくとも 週に一回 4、 5 時間ぐらい 一時帰宅しても 放射線被ばくの上からは 何の問題はない

政府のほうは 万が一の健康被害で 後の訴訟に対する責任逃れのため 避難指示を続けている のだろうが

避難者にとっては 財産の家畜を失ったり 家族同様のペットを亡くしたり・ ギリギリの 死活問題


ぜひ  避難者全員に対して 週一度の一時帰宅 を 実現するよう 望む



とにかく ・

放射線で死ぬよりも

避難とか・

放射線防護とか・

放射線で死なないよう努力することで 死ぬ

ことのほうが

多いんです











放射線 しつこく

福島県では 県内の 各地域の 放射線量を くまなく 測定している

県民全員 に対しても 放射線 被ばく量を 測定する らしい

東京都や 千葉県でも いろんな場所の 放射線測定作業を 行っている



身の回りには 放射線は 山ほどある という 自論を 展開する 私に とって

多くの人が 実際の 放射線量を 知るのは いいことだ



大部分の人は " 放射線は こんなに少ないので 安心ですよ " と言われることを 期待している

それにもかかわらず 年間 1 mSv をオーバーする 検出値が ボロボロ 出てきている

多くの人が 国の基準を上回る 放射線を 普通に 浴びている ということを 知るのは いいことだ



道の排水口や 下水の汚泥から 高濃度の 放射能が 検出されている

原発から 離れたところでも 放射線量が 高い ホットスポット が 次々に 発見されている

野菜や魚だけでなく 一般の住宅の庭でも 放射性物質が 普通に沢山ある ということを 知るのは いいことだ



放射線の測定値が 天候により あるいは 測定時が 異なることにより かなり 変動している

一時的に 放射線が高くなるのは そう特異なことでもない ということを 知るのは いいことだ



以前から 口をすっぱくしていってるように 我々は 自然界から 放射線を 年間 2 ~ 3 mSv 受けている

水 食べ物など あらゆる物質に 放射性物質は 含まれているので 人間の身体 自体 1000Bq 位 放射能はある



胃のバリウム透視で 1回に 4 mSv 被ばくする  病院で どれだけ被ばくするかも みんな 知っておきたい

あと 自然放射能が高い地域(ラジウム温泉地など)や 人体 植物などの 放射線を計ってみれば 驚きの値が?



放射線被ばくは 染色体を破壊するので 理論的には どんなに少なくても 障害が発生する 恐れがある

しかし 200mSv 以下の 長期被ばくでは これまで 確実な 危険性が 証明されては いない

私も 長い間 放射線に関する業界に居たが 放射線被ばく が原因?で 亡くなった など 噂にも 聞いていない



身の回りの 放射線量を 常に知っておこう

基準値が いかに 非現実的か ということが 分かってくる


そして ・

リスクは 自分で考えて 冷静な 対応を しよう














放射線 なぜ高い

いろんな所で 高い放射線が 検出されると 日本中 放射能汚染に まみれたか? と 不安になってくる人もいる

はたして 全てが 原発事故に起因する ものであろうか ?   ここは 理科系らしく 冷静に 分析する


高い放射線が 検出される 理由


1 原発で 水素爆発が起こり 放射性物質が 敷地外に 放出された

2 もともと 自然界にある 放射線を そのまま 計っている

3 放射線測定の サンプリング 計測方法 計測誤差 など 条件の不揃い




今度の 原発事故で 環境中に 放出された 放射性物質の量は

およそ 50京 Bq と言われる (チェルノブイリ事故の一割)

(1京 = 10,000兆 = 100,000,000 億 = 10,000,000,000,000,000)

京なんて 慣れない言葉を使うより ベタ数字をいうと 5 × 10 17 ベクレル 


無限に 近いような 大量に 聞こえる が

そもそも 放射能 とは 原子のレベル  1ベクレル(Bq)は 一秒間に一個粒子が飛んでくる量

昔は 放射能の単位として キューリー(Ci) が使われていた  1 Ci = 3.7 × 10 10 Bq

なじみの Ci を使うと 漏洩放射能は 全部で 1200万キューリー か

5 Ci 位の 放射線源は 仕事時代 周囲に あったので そう大量と 私は 感じない



半減期の短い 放射能は すぐに 消滅するし 気体の 放射能は 成層圏で 拡散する

海に流れた 放射能は 海水で 拡散する

もちろん 濃縮されるシナリオもあるが 真面目に 危険度を解析すると 無意味な値しか出ない

サーベイに 引っかからない 放射性物質の割合 も多い


放射線測定 とは 原子一個 の 存在 を 検出できるので 究極の 微量測定 が 可能である

自然放射線レベルの なかでは

原発事故 との ガチで 放射線が 増減している

ということを 検証するのは 極めて 難しい



では 原発事故 以外 の 要因 による 放射線 は ?  ・・    次回















放射線がいっぱい

放射線を測定すると だいたい地表面に近いほうが レベルが高い

撒き散らされて 空に漂っていた放射性物質が 雨で落ちてきて堆積したのも もちろんある

しかし ほとんどは 地中の岩石 および 岩石の加工物 からの 放射線が多い と思われる



ウラン鉱脈は 岡山県の人形峠など 日本に 広く分布している

日本は 地殻変動の激しい地域なので 火山の熱や 地層の褶曲力で 放射線が発生し易い 変成岩が 出来易い

三朝温泉 有馬温泉 増富温泉 玉川温泉 二股温泉・・ 放射線で 充ちている地域は そこら中に・



鉱物からの製品も 放射線を 発するものが いっぱい

今は ほとんど輸入の 石炭も 放射性物質が多い 燃焼すると 灰で濃縮され 煙となって 振り撒かれる

リン鉱石も 大量に輸入され ガラスや 肥料など多くの製品に 使われる

タングステンや チタンなど 眼鏡や アクセサリーに 使われる金属も 放射線は 多い

いわゆる レアメタル類 は ほとんどが 強い 放射性物質 である



学校など では グランドより 建屋 塀際 の 放射線が たぶん 高い

それは コンクリート 鉄筋 レンガ などによるもの 特に 下水の汚泥からの加工品など は 皆さん 驚く

場所的に 建物の脇は ラジウムから発生する (放射性)ラドンガス の通り道に なっていることも 多い



普通の 鉄 は 製鉄所で精錬する時 製造管理のため 放射性物質を 混入させている

高感度の 放射線検出器 を 作る時 鉄の中の放射線が 測定機能を 低下させ 苦労した 経験がある

昔の鉄は 放射性物質が入ってないので 広島湾に沈んでいる 戦艦 陸奥 の鉄を売っていたが  今は?



土壌中 海水中 の 放射性カリ は 植物の中に 取り込まれる

昆布 ワカメ ほうれん草など カリを多く含むものは 常に 放射線が 検出される

特に 干したり 濃縮したり 加工すると 当然 放射線は 高くなる



今や 我々は どこに行っても 何をしても ぜったい 放射線から 逃れられない !  

それほど 放射線 に 囲まれている 訳であるが



国の見解 としては

個別の物質に 現実的に接している時間などを 考慮すると 身体に 影響が 現われる状態 ではない

本音は  たぶんこのくらい浴びても 問題ないんじゃないか・  規制するのは 事実上 無理だし・



私の見解としては

放射線は 身の回りにこれだけある ということを知った上で 原発事故による放射能汚染を 正しく理解しよう

放射線は 浴びないに越したことはない  しかし 被ばく量のリスクは 自分で 知識を得て 判断しよう












放射線 計る

放射線を計る 代表的な 検出器は ・


GM検出器

大昔 ゴジラや鉄人28号が活躍していた頃 ガイガー ミュラーが発明したので ガイガーカウンタ として有名

気体を満たした電極管に放射線が入ると 電離作用により パルスが発生するので そのパルスの数を数える方式

放射線の強さの区別は出来ないので セシウムからの放射線も ラドンからの放射線も すべて同じに 計数する


シンチレーション検出器

プラスチックやナトリウム結晶体に 放射線が入ると 光が発生するので 電子管で増倍させて 検知する方式

放射線の強さを区別できるので 特定の核種 の検知 または 人に対する影響度合い(Sv単位) の検知 ができる


Ge(ゲルマニウム)半導体検出器

半導体の接合部に 放射線が入ると 荷電体が移動し 電気信号が得られる そのまま増幅して 検知する方式

放射線の強さを精密に 測定できるので 測定物の 核種の同定 放射性物質の 正確な定量が 可能である



これらの放射線検出器の特徴は ・


GM検出器は 全部の 放射線の数を 計数しているので

そこに 放射能が あるかどうか または 放射能が ある期間に どれだけ変化したか

おおざっぱに 確認するのに 便利


シンチレーション検出器は シーベルト単位の測定値が 出るので 人の放射線防護に 適

興味核種以外は カットして計測も出来る 当然その場合は 計測値は 低く出る


Ge半導体検出器は 放射能量の 精密測定が 出来る ただし そのためには

試料の厳密な設定(前処理 形状 位置など) 安定した測定環境(電子装置 BG遮蔽) データ処理技術 が必要

当然 誤差評価も出来る放射線測定のプロが やらないと 何をやっているか分からない 事態となることも




測定に当たっての 問題点は ・


放射線は もともと 物質から ランダムに発生している  同じ条件でも 測定値には バラツキが生じる

特に 測定量が少ない時は バラツキが大きい  長時間 何回も測定して平均値を採用すべき


物質の放射線を 計る時 内部からの放射線は 物質自体に 遮蔽されて 検出器に 届かない

加工して 測定するか 内部も一様 と見て そのまま 評価に加える か ・


放射線自体が 半減期により 日々変化している

空気中の 放射性粒子は 風や雲で 移動し 地表のものは 雨で 流れたり 地中に しみこんで 見えなくなったり ・


放射線の生体吸収量(ラド)を 生体影響量(シーベルト)に変換する際 人間が勝手に評価した補正係数を加えている

かなり おおざっぱであり 検出器で 計っている放射線は 正確な物理量である と思っては 困る


我々専門家が 一番気にしているのは 測定したときの条件で 結果が まるで変わる という点

一般的に言えば  50% や 2、 3倍の誤差は あたりまえ まあ 桁 が 合っていれば いいか という解釈



結局 何を言いたいか というと ・


マスコミの 放射線測定風景には ほうれんそうをGM検出器で測る など あきらかに ?? と思える画像が多い

放射線が 基準値を30%超えました! と大事(おおごと)そうに ニュースでいうべきでない 誤差は? 継続性は?

どこの何々から セシウムが検知されました! も不適切 これまでもあったはず 全国すべての何々も 計れば出る

放射線の 測定値は 一過性のもので 条件により大幅に変動する 多くのデータで 自分で その流れを つかもう



常に 移ろいでいる 放射線は とらえるのが 難しい

手管(てくだ)を駆使して 近づいても やり方で コロリと 対応が 変わる

運良く つかまえたとしても 間違っていることが 多い

そんな時は・

カッカ せず いずれ 収まるだろう と 落ち着いて 構えよう !



私は 別に 女性の 話を しているのでは ありません よ ・・・・

















放射線 どこから

ラドンガスや 放射性カリ など 周りには いっぱい 放射能はある  と ずっと言っている


では 福島の事故による 影響は ぜんぜんないの ?

イエイエ ある程度は 汚染が まき散らされた とは 思いますよ

あきらかに 自然放射能でない (人工的な原子核反応による) 核種も 存在しましたしね

でも 全部が全部 そうでしょうか ・ 



私が ヤブニラミ的に 考える  現在の 日本の 放射能汚染 の 原因 は


その1 核実験の影響による


ビキニ環礁 や 新疆 セミパラチンスク ネバダ実験場など これまで行われた 核実験は 数千回以上

世界中への 放射性物質の飛散量は 膨大な量  原子炉何基かの 放射能量の 比 では ない !

大気圏内の実験が終わって 50年も 経過していないので 半減期の長い 核種は まだ 大量に 存在する

60年代は 核実験の 汚染物質が 直接 日本中に 降り注いでいた   そして ・

ビキニ環礁付近は 台風が発生する地域で 今でも 多くの台風が 日本に 雨風とともに 放射能を 運んでいる

新疆付近の 放射能を含む砂は 毎年 春になると 黄砂となって 日本各地に 降り注いで いる


その2 放射線関連施設からの排出


日本は 法令で厳しい排出基準があるが 濃度規制なので 放射能を 全然出せないということはない 薄めればOK

東海村の再処理工場では クリプトン トリチゥムなど 気体廃棄物を(排出基準をクリア済)大量に排出している

ウランから核燃料棒を製造する工場が 三浦半島の とある住宅地にあるが もちろん ここからも 排出している

工場の煙突 廃棄物処分場の残滓 病院の排水など 身近な放射能排出源は 多い 多くは 測定監視もしていない


その3 ミリタリー関連から


日本海に 旧ソ連の原子力潜水艦が 沢山捨てられている という 噂は 昔から聞いている たぶん真実だろう

横須賀にいる米軍原子力空母の 放射性物質の排出は ? まさか 煙突から出したのが 足柄地方に降り積もった ?

軍関係の 廃棄物排出は 考え方が基本的に異なる ましてや安全意識の低い国では 情報が出ないのは恐ろしい




放射能汚染について まず 思い浮かぶ チェルノブイリ さえも 原因に 出てこなかったが

このブログで 何度も言ってるように  もともと 自然放射能も 沢山あるし

今回の 福島原発による 新たな 放射能汚染の 影響は

原発周囲の 直近の 地域を 除けば

限りなく低いのではないか と 思えてくる


いろいろ 考えてみると 人間が活動する限り 放射能は 増え続ける

CO2 みたいに 削減するためには 腰を据えた 長期的な対応が 必要


広島長崎の 放射能汚染が 短期間で なくなったのは

雨水で洗われたり 地中に移行したのが 原因


校庭を削って 片隅に山として保管している学校 の方 !


ほっておいて なんにもしないのが いちばん

いずれ 水に流れて なくなってしまう でしょう



















放射線 原発は

アンタは 原発賛成派 だな !  とよく言われる


ま 今すぐ原発を廃止すべきとは 思わないので ・ そうでも 別に かまわない が ・

原発容認派 と 原発反対派を 政局的に 色分けするのは どうか ねー


原発建設は これまで わが国 のエネルギー調達を どうするか 長年の 検討の上に 進められてきた

大学学部の創設 研究所設立 など 技術資源の集中 育成 また 膨大な 資本の投下 も行われて来た

この結果 経済発展に見合う安定的電源の供給 化石燃料消費抑制 外交的弱みの解消など 多大な貢献をしている


これが 私が 原発を認める 理由


今 福島で とりかえしがつかない大事故が 起こったのに ・ 

安全で 安心できる 自然エネルギーに 替えるべきでは


これが 原発反対派の 素朴な人の 要求


とりかえしのつかない とは 放射能汚染のこと でしょうが

このブログでずっと 福島の事故は パニックに陥るほど 深刻な汚染ではない ! と言っている

事故が起きたら なんでもすべて 止めますか? 今後 事故が起きないよう努力する 前向きの姿勢は ダメですか?

代替エネルギーで 本当にうまくいきますか? 深刻な副作用は 検討しましたか?


これが 反対派に対する 私の 反論



今回 不幸にして 原発事故が 起きてしまったが この際 徹底的に 事故の全容を調査したら どうだろうか


原子炉建屋の中は すぐには出来ないだろうが 放射能については ・


日本各地の 放射線量を アメダス並に くまなく測定する スピーディの詳細版

あるポイントを選び 地表 玄関 庭 屋根 塀ぎわ など 集中的に 放射線を測定する

食物のみでなく 花 雑木林など 植物の放射能を 定期的に測定する

被ばくを受けたと思われる人に対して 追跡 健康調査を行う


本当に 現在の放射能は 原発事故に起因するものなのか

汚染された となれば どうすれば 汚染を 低減できるのか

今回の 少量被ばくで 本当に 今後 健康被害 が 出るか



神奈川の 放射能は 福島から 雲で運ばれ 雨が 降って落ちてきた と TVで 解説している

しかし 雲っていうのは 大気の 上昇気流で 生まれ 下降気流で 消える のでは?

放射能が 雲の粒に 取り込まれたとしても 拡散もせず 数百キロも キント雲みたいに 水平に 飛んで来る?


そんなこと ないやろー と 私は 思っている

もう少し 事故後の 状況を データにより 解析して !

今回の 原発事故の 放射能汚染が 正確に捉えられれば 原発の リスク も 正しく理解される




これから 原発の是非討論は TVなどでも 数多くなるだろう


原発を採用するに当たって検討された 準備などと同じくらい努力して 代替エネルギーを 検討し

それで 原発を無くすという結論になれば それは 私も 賛成する


しかし ただ自分の政治的信条を 主張したり  金銭や組織のしがらみを背負って 発言したりすると

理科系的な 正確な事実?(ちょっと イミフメイ だが)  が 歪められ  不毛な議論となる


理科系的な 貴重なデータが 今回の事故で かなり 得られた また 今後も 得られる と思われる

原発については まだまだ ブログで 言い足りないことは たくさんあるが 少なくとも ・・

放射線は 恐いものではない という

いちばーん 最初に言ったことは ぜひ 読者の皆さんに 分かってほしい


雨 降って 放射能が落ちてくる でなく 雨 降って 地 固まる に したい  




これから  議論したいと思う人 ・・ !


もう一度 私のブログ ( category-原子力と放射線 ) を 


じっくり


読み返して くださ~い











体内にも

台湾旅行 の 途中だが やはり 原発事故 の 様子が 気になる


再び 中断して 放射能の 話



福島県の 汚染された 稲わらで 飼育された 肉牛が 市場に 出回っている という ニュース

何を今さら ! もともと 放射能は ある程度の量は どこにでも あるものだし・ 

あの時 水素爆発で 撒き散らされた 放射能は もっと 検知されて あたりまえである




問題は その量 

牛肉 1 kg あたり 数百ベクレルの 放射能が あるらしいが ・


 ・ 稲わら中の放射能が 肉牛の食用部に移行する 割合

 ・ 汚染された肉牛を 手に入れる 確率

 ・ 汚染された肉を 食べる 量

 ・ 汚染された肉を食べて 人体に摂取される 放射能の量

 ・ 内部被ばくにより 人体に影響が出る 確率



以上の条件を ザッと 予測するだけで そのリスクは 限りなく 小さくなる

たぶん

傍でタバコを吸っている あるいは 横のトラックが 排気ガスを出している

程度




稲わらが それほど汚染されているなら 近くの ほうれんそうは? 茶葉は? インゲンは? カボチャは?

え? もう全国に出荷済み? すると 全国の皆さんは 放射能が含まれた 食糧を すでに 普通に食べてますね

でも ご安心下さい 暫定基準値を 少々 オーバーした位の 放射能量では

直ちに でなく! 未来永劫 健康に 影響が出る ようなことは ありません !



今後 自治体ほか いろんな所で 放射線 放射能を 測定している と思う

私の予想では

あ! ここでも 放射能が 含まれています・  あ! ここは こんなに 放射線が 高い・

ボロボロ 出てくる

それで いいのだ !   

いちいち ニュースにも ならなくなるし リスクを みんな 冷静に 考える ようになる

マスコミも いたづらに 人々の不安を煽ったり 風評を 助長するような 論調は 止めてほしい




どこにでもある 放射能 の 究極は 体内 の 放射能

体内の放射能は カリ ヨウ素 や 炭素の同位体 など によるものが 多い

水道水だって 300 ベクレル/kg までの 放射能は 含まれていても 安全なのだ

人間は 摂取や 排出も 頻繁だし 生活様式の違い も あるので 個人差が 大きいが

体内の 全ての核種の 放射能の量は およそ 数千ベクレル は ある と 思われる

もちろん 放射線に 敏感な 妊婦さんや 全国の 子供を持つ母親 そして あなた! も 含めて ・




自然の放射能 には 害がないのだ! (そんなことはないが・) と 盲信されてる方 のために ・

核実験の影響で セシウム137 等の放射能も これまで 当然 体内に取り込まれている (下表参照)



体内のCs137a


驚くことに 私の若い頃は みんな 今度の 汚染牛肉なみの セシウム137 を 体内に有していた !

そのころ 暫定基準値 が あったら 我々は ほとんど 廃棄処分されて なければならない !



その後 大気圏内核実験が 終了したことで 体内含有量が 減っていったのは 救い

すなはち 発生源がなくなれば 放射能というのは 時間が 経てば 身近から 離れていくのだ


放射能を減らす話は また 後日













放射性で ない!

もともと 自然界に放射能がある中に これまで 核実験による汚染があった

その他 諸々の施設からの 排出汚染が 積み重なってきた

これに 今回の原発事故による 汚染が加わった


汚染を除去しようといろいろ 努力がなされている

表面の土を削り 線量の高い土を埋める または 別保管する などの手もある

しかし 放射性物質を 勝手に廃棄処分していいものだろうか


法令に寄れば

原発やそれに類する施設から排出される廃棄物のうち 

放射能が 10μSv/y 以上のものを 放射性廃棄物 と定義している

すなわち それ以下であれば 一般の廃棄物 と言うことになる


10μSv/y といえば 自然界でも 数mSv/y 放射線がある中 やたら 少ない  これは

放射能を扱う事業者に対しては 非常に厳しい 廃棄基準を設けている ということである

では 10μSv/y を越える 校庭の表土 や 原発近くの がれき は 放射性廃棄物であろうか


実は 施設の外の 放射性廃棄物 については 基準が ない

これを決める所管官庁も 経産省(原発) や 文科省(研究所など) でなく 環境省 と なっている


がれき処分のためにも 環境省は 放射性廃棄物の 基準を 早急に 決めたいところだが

原発と同じ 10μSv/y と決めたとたん とても処理できない 膨大な量の 放射性廃棄物が 発生する

日本全国 ほとんどの地域が 放射能汚染されている ことになる


もともと 私は 最初から 放射線は 周りに沢山ある と言ってきたが

それにもかかわらず これまで 放射線に対して 非現実的で無責任な 基準を決めたことを 悔やむことになる

このままだと 汚染物質の除去も進まず ずっと汚染の中に居る という 悶々とした雰囲気が 日本中に蔓延する



環境省は

「 4.38 mSv/y 以下の がれきは 放射性廃棄物でない 」

という基準を設け 全国の自治体に がれき の 処分受け入れを 要請しようとしている

当然 子供を持つ母親 連盟 あたりから ごうごうの非難が 聞こえてきている ・


今 1.00 mSv/y 以下に 被ばくを抑えよう と全国で騒いでいるのに 4.38 mSv/y でも 放射能でない !??

放射性がれき の受け入れ反対 ! 日本全土を (定義によって)放射能汚染させた 政府は 責任を取れー !




こうなったら 腹をくくって

我々は 放射線に どっぷり浸かっている ことを 認めよう !

暫定でも いいから 規制値 などは 現実的な値 を 決めよう !


 自然放射能と同じくらいか それ以下の放射能を持つものは 放射性廃棄物でない (数mSv/y)

 この事故時の暫定基準値 自然放射能の 10倍位被ばくしても 健康に影響はない (25mSv/y)



被災者や 避難者 の 皆さんは 議論している この時でも 苦しみ が 続いている

なんとか 一刻も早く ・・

現実を 冷静に見て 行動を 起こさなければ 目の前の がれき ひとつさえ 片付かない



















水に流そう

広島に 原爆が 落ちた時

この地には 今後 少なくとも 75年間は 草木も 生えないだろう

と言われていた


確かに その時は 膨大な量の 放射能が 撒き散らされた

代表的な 汚染物質の セシウム 137 ストロンチウム 90 の半減期は 各々 30年 29年である

その時から まだ 65年しか 経っていないが 現在の 広島の 放射能量は どうだろう ?


少なくとも 空間線量率や グラウンドの放射能が高い 等 の話は 聞かない

今だったら 広島県全部が 強制避難区域に指定され しばらくは 立ち入れない と思うが

当時 被爆後 一週間も経たないうちに 人が入り 復興に着手 数年後には 街が復活している


もちろん その時 放射線被ばく に対する 身体の影響 も 調査されたが

それは 比較的 高いレベルの 被ばくによるもの が 主で 放射線被ばく量 の測定も 厳密なもので なかった


信頼できるデータが 少ないので 大きな声で言えないが 広島 長崎の 被爆後 これまでの 状況を 見ると

 ・放射能による汚染は そう長く続くものでは ない

 ・比較的 低い線量の被ばくで その後に 身体に異常が出る確率は あまり 高くない


と 誰も 直感的に 感じるのでは なかろうか ・


放射能汚染で言えば

日本は 広島 長崎だけでなく その後 ビキニ環礁 新疆実験場 から 大量の 放射能汚染を 被っている

それにもかかわらず 今 国土の汚染が 比較的 低いのは " 雨が多い " ことが 一番の原因では なかろうか


すなわち 広島 長崎の 放射能は 雨が降って 短期間のうちに 洗い流された

旧ソ連のセミパラチンスク実験場や 中国の新疆地域は 雨が少ないので なかなか 放射能が 減っていない

セミパラチンスクに近い チェルノブイリも 雨は少ないが それでも 放射能は 徐々に 地中に 移行していく



地中のCs137a



大型の 台風が 近づいている

中央道 上野原付近は バケツを ひっくり返したような 猛烈な 雨


福島県に もっと 降れば いいのに 

放射能を 洗い流す 程度に ・・



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大雨01大雨02



地下水が 汚染していいのか !  広島 長崎も 汚染が 海に 流れ出た だけだ !  海を 汚すな !


そう 叫んでいる 貴兄のために ・・    

まだ 続く













それでも 浴びたくない

放射線から身を守る三原則  それは D P T

D (Distance) 距離  放射線源から 離れること 

P (Protect) 遮蔽  放射線と人体の間に 遮蔽を置くこと

T (Time)   時間  放射線を浴びる時間を 短くすること


放射能で汚染された物質を除去する(除染) ということは これらの作用を助長する ことである


原発などで発生する 比較的低いレベルの 放射性廃棄物は 減容・梱包の上 

青森県六ヶ所村にある 廃棄物処理場で 地下 4 .5 m に埋設される



汚染物質を 移動して 地中に埋設するのは 手軽に D P T を満足させる 効果的な方法だが

今 事故で 汚染されている物質を 全部 六ヶ所に持ち込むわけにはいかない あまりにも大規模すぎる

やるには 各市町村に 少なくともひとつは 放射性廃棄物処分場(埋設地) を 作らなければならない

これは まず 無理 !



原発や 再処理工場などでは クリプトン トリチウムなど 気体の 放射性廃棄物 が発生する

これは 放射性物質 の排出濃度が 法令の基準以下 であることを 監視しながら 煙突から 放出している

汚染された冷却水など についても 基準以下であることを 監視しながら 排水口から 放出している




気体 液体の 放射性廃棄物 に関しては 規制値以下 に 薄めて 大気中 や 海に 排出している のが 現状

今 原発内にある 大量の汚染水も 海水で薄めるなどすれば 排出可能なレベルまで下げるのは 容易

私は どんどん薄めて 海に捨てることを 初めから 提案している




ふだん やっていることを 現在やっていないのは 原発が 国内の衆人の目に 晒されているから

周りの国から 文句を言われているから ではない!

周りの国では もっとひどいことを 平気でやっている




大気や海を汚すな! というが  汚れている とは 人間が勝手に判断する 主観的な 状態

大気や海の 地球上にある 量  それと 拡散と 経時変化 による 人間影響物の 包容力

理科系でなくとも ほんの少し これらを 想像するだけでも

これまでの 数千発の核実験 や 原子力事故による 放射能汚染なんて 余裕で 飲み込み

人間が判断する 汚れていない きれいな空や海 に 戻している  海は広い !  空は大きい !



汚染源の放射性物質は 雨が降ると 川に流れたり 地下へ移行したり とにかく 移動する

これも 身体から 放射性物質が離れる と言う意味で "除染" ということになる (広島 長崎の例)

放射性物質は 地下に埋設されたり 大量の水で薄められ 海へ流れていったり ・・



今 原発で汚染されている 地域の 除染 は 雨によって流される のを待つのが 最良の手段と思う

もちろん 一回の雨で 汚染が激減することはない しかし 確実に 減っていくことは 確か

その間は 現実的な 被ばく の 暫定基準値 で 我慢してもらおう



少々 被ばく量が 増えたとしても ・・   

将来も含め 身体に 影響が出る 可能性は 限りなく 小さい


これまで このブログで

何度も 何度も 

言ってる ように ・・














私も そうだ!

率先して 我々が 被ばく作業を行い 早急に 原発事故の収束を 図ろう !

と 立ち上がっている  福島原発暴走阻止行動プロジェクト (シニア決死隊)


若い人には 被ばく作業はさせてならない

被ばくを少なくするために 短時間作業 交替での人海戦術は 必須

賢明な技術者や 原発関係者は 放射線が どのくらい危ないか 経験的に知っている

リタイアした熟年者は ボランティア趣向も旺盛 現在の国難を見て 黙ってはおれない



趣旨は 大賛成

世の中 捨てたもんじゃない

私みたいな 放射線は恐くない そして 国を憂える人 も まだ居るのだ



元福島3号原発の設計者 放射線測定の専門家 しかも リタイア済みの 還暦世代

となれば ・・

当然 このグループに 私が 賛同しないわけには いくまい

まず どういった活動を しようとしているか 調べてみよう



東大教授などをリーダー格に 500人程度の 行動隊 多くの賛同者が いるみたい

先日 福島の現場を見学し 作業協力を 東電に持ちかけたが やんわりと 断わられたようだ


こういった集団が 原発事故の対応作業 に 関わるのは 実は 本当に難しい


原発事故対応については 東電をはじめ 政府や 学識経験者も含め 厳然たる 対策組織 がある

現場で 主体的に対応しているのは 東電である

「オレは 少々被ばくしてもいい!」と申告しても 現場監督は 作業責任があるので 認めるわけにはいかない

ヘタに 技術や経験が あると 「そんなやり方じゃダメだ ! 」 と 組織の方針にも 反対する

現場を 混乱させるようでは 献身的な協力 であっても 東電が 申請を 断わるのは 当然である



ボランティアをやるほうでも 少しは 相手の事情を見て 働きかけるべきではないか

団地の草取りでも 自分は動かず やたら 周りの人に 指示ばかり している オッサンがいる

そりゃね アンタの会社では 何十人の部下を持って ウヤまわれている(ウトまれている?)だろうけど ・・

基本は そこに不足しているものを 自分で汗を流して 補う 滅私奉公 親切の押し売りは 大きな迷惑



この団体の 決死隊 という雰囲気も いけない! 

命を掛けて この国難を救い ヒーローのナルシズムに 酔う  そんな美学は そもそもも ないし

私は 少々の放射線では 死ぬことはない と 根っから 思っているだけ



どうも この団体に参加しても 組織の方向性など ゴタゴタ に巻き込まれるだけ の気がする

どこかの 政治色が 含まれてるのでは? というのも ちょっと 躊躇する

大きな集団で ボランティアをやるのは 所詮 無理では なかろうか



しかし 私のように 専門知識もある 行動する 体力も 意欲も ある

何も しないのは 本当に もったいない (ソーダ! ソーダ! と言ってくれー・・)



知人の東電社員 原発を一緒に設計した元会社の現役社員 及び 元会社で放射線測定器を売り歩いた営業社員

事故対応の情報に詳しい関係者に 「何か 協力できることは ないか ? 」 と 尋ねまくっている

8月は 一日も予定を入れずに 情報を待っていたが・  今のところ なんの連絡もない



そうか !  いかにも 上から目線の ボランティアは 親切の 押し売り だな ・・

急に 予定が空いた 8月は

また 山に登るか ・  ゆっくり別宅の手入れ でもするか ・

それとも 二胡や マンドリンなど サボっている 楽器練習に 精出すか ・



これまで やってる

ブログで 原子力と放射線 について 啓蒙する


って のは 継続できるね ・・・























放射能と暮す

ある日の 新聞に 載っていた 原発事故の 汚染マップ

         07放射能蓄積01


しかし この地図を 理解できる人が いるだろうか

 テルル129m とは なんぞや? 

 今 住んでいる所は かなりの レベルだが 避難すべきだろうか

 除染は できるのだろうか 

 作物を 育てても いいのだろうか

 この状態が ずっと続くのだろうか


この疑問に 対して はっきり こうです! というのは かなり 難しい

○○しなければ・ とか 今後××の状態がなければ・ など

様々な条件を つけて 説明しても 納得してもらえない と思う

大晦日に 池上さんが 一生懸命 説明していたが TVの 限られた時間では 所詮 無理


一方 皆さんが 理解する しないに 関係なく 汚染のニュースは 次から次に 出てくる

こうなると なんか危ない状態がどんどん進んでいるようで みんな不安になる

当然 憶測に基づく 風評が 発生し ひいては 事故復旧対応の 遅れ につながる

なによりも 事故を教訓にした 今後の 日本のエネルギー政策に 重大な支障を 及ぼす


このブログでは この問題の解決に少しでも 資するべく 放射能・放射線について 分かり易い説明を行う

もちろん 私が " 安全だから 何もしなくていいです とか 危険だから こうしなさい " とは 言わない

あくまでも 行動の判断は 皆さん方

判断の 根拠となる知識を 出来るだけ沢山 アップしたい と思う






















テルル129mとは

まず ここに示されている テルル129m について 説明しよう ね ・・ ( 池上さん 調 )

    07放射能蓄積01


その前に 原子力の 基本的な話

原子力発電所の原子炉の中では どんなことが 起きているか というと



ウランという 燃料物質があって このウランは 92個の陽子と143個の中性子(合計235個)が集って構成されている

このウランに 中性子という 弾丸を 撃ち込むと

ウランは バラバラに壊れて その時 結び付けていた力(エネルギー)が 解き放たれる

これが 核分裂であり バラバラの破片で さらに隣のウランを壊し それが連続することを 臨界という

すべての ウランを 一瞬にして 臨界とすれば 莫大なエネルギーが 一瞬にして 発生する (これは原爆)

発電所用原子炉の 燃料は 反応するウランの濃度が 低いので 臨界を うまく制御することが 出来る

弾丸となる破片(中性子)を吸収する棒(制御棒)を使い 外を冷やして 熱出力を取り出し 発電タービンを 廻す



ウラン燃料は 細い金属の管に封入され (燃料棒) 燃料棒のなかで 核分裂が 常に 起きている

この時 どんな物質が出来ているかは 235個の粒子(陽子+中性子)の 壊れ具合で決まるので 確率的分布となる

陽子1個と中性子0個の 破片は 水素 である 陽子38個と中性子52個の 破片は ストロンチウムである

陽子と中性子の比率が かけ離れていると 物質としてまとまりにくい すなわち 安定でない

そこで 放射線を外に出して 安定な物質に 変わろうとする (崩壊) 

崩壊で 半分に減る時間を 半減期という



燃料棒の中は 核分裂により様々な物質が生まれ 放射線を出しながら崩壊し 別の物質に変遷している状態である

この状態を 表にしたのが 核種チャート 出来る物質の数は 1000以上に のぼる (下の写真 参照)
 
ただし 超短半減期で すぐ無くなる物質もあるし 核分裂の段階で もともと生成が少ない物質もある

この中で 放射線が強い 半減期が長い 多く生成される など 人間に影響が強い物質は 特に 注目される

それが セシウム137 コバルト60 ストロンチウム90 ヨウ素131 等である (数字は陽子と中性子の合計)



テルル129m も 核分裂で生成した物質のひとつ 放射線を出して 半減期30日ほどで ヨウ素129に変わる

なお m は 物質の状態が 準安定で 留まっている ということ 虫イヤ! 無視してOK

このテルル129m 放射線も 弱いし 半減期も 比較的短い

人的影響は 少ないので 私も 気にしてなかったが



取りまとめた 文部科学省に よれば 

セシウム コバルトの 汚染分布を 調べていたら これが 発見されたので

物質の違いによる 汚染の広がり傾向を 知るために 地図に まとめてみた

最高の 汚染濃度地域でも 年間 1mSv を上回ることはない   とのこと



今日は 放射能の 汚染物質に 関する 基本的な 勉強を したねー・・

こういうの知っていると 汚染地図 ! なんて 示されても

" まーこんなものか・" と 落ち着いていられるよね !


え ? まだまだ ??  では まだまだ 続けましょう



07核種チャート0207核種チャート01

                      核種チャート < たかねの別宅にて >












汚染マップ

前回のブログで  テルル129m の汚染マップは それほど 意味があるものでは ないようだ と述べた

しかし それは セシウムなど 他の核種に比べて ということで それだけ 他は 注目しなければならない ということ

セシウム137 ストロンチウム90 の汚染マップを 並べて 見てみよう



07放射能蓄積01a 07セシウムストロンチウム汚染マップ02


細かい数字は 見えなくても(どうでも)よいが 分布については 両方とも ほとんど 同じ

テルルマップは 土壌の汚染なので 落葉に覆われた 森林部は 当然 レベルが低い



ほかにも 航空機で測定したマップや 全国の測定データを集めた表 地形と関連づけたマップ など

いろいろ 公表されている


こういうのを見て 皆さん どんな気分ですかね 

ま とにかく ザッと ながめて 下さい ・・



  07セシウム汚染マップ・航空機03
07セシウム汚染別04  07全国のセシウム汚染05











汚染マップは・

昨日の 汚染マップを見て 皆さん どんな 感想を 持ちましたか ~


07セシウム汚染マップ・航空機03aa     07全国のセシウム汚染05aa


  ・ へぇー やはり 放射能汚染は 広がってるんだ

  ・ 福島県の 周りの県でも 数万ベクレル の汚染がある ! 本当に 大丈夫かな

  ・ 原発から離れてても 長野 群馬 栃木あたりは 汚染が ひどいね

  ・ 柏 我孫子 牛久 龍ヶ崎 あたり この辺だけ なぜ 汚染が 集中してるのかな
 

いろいろ感想がある と思うけど 私が 言いたいのは

この地図は 単に セシウムが降った量の分布 であり

" どれだけ 汚染が 人に対して 害があるか " と言うことを 直接 示すものではない ということ



汚染が 人に害を与えるプロセスには 次のようなものが 考えられる

 ① 降り注いだ セシウム等 すべての核種の 汚染により 空間の 放射線量が 高まり 被ばくする

 ② 地面の セシウム等から 発生する放射線に 直接 当たり 被ばくする

 ③ セシウム等のダストを 吸い込んだり 食物を経由して 体内に取り込まれ 内部から 被ばくする


このプロセス 全て 様々な条件がついて どの地域の人は いくら被ばくする なんて 言えないよね




それから・


どれだけ被ばくした と言うことが 分かっても どれだけ害があるか ということが これまた一概に言えない


100mSv 以下の 被ばくでは 障害が 発生したという前例が 見られない と言われているが

もともと前例なんて 正確なデータは少ないし 調査方法も 信頼おけるものではない と私は思う


年間 1mSv 以上の 被ばくしたら 危ない というのも かなりの いいかげんな 根拠である


放射線による障害の内容 及び これらの 検査・治療方法も 様々で 統計データとしては 参考に なりにくい 

低レベルで長期間の被ばく 急性障害と晩発障害 大人と子供 男女差 なんといっても 個人差 ・・


条件を付ける パラメータ(要因)が 多すぎる



しかし このブログシリーズを 最後まで読んで

放射線の基本知識 や 汚染が どのように 自分に迫ってくるか など 分かるようになれば

自分の場合だと こんな状態だな こう対処しよう と 気持の 落ち着きが 生まれてくる ( と思う )


そのために 各項目について もう少し 詳しく 説明しよう ・ !

がんばって 付いてきてね !   また 明日 ・