従って通常は西の黒斑山か近くの外輪山まで行って眺めるしかない
しかし、この写真を見たらどうしても本体の山に登りたい・・
そして、噴煙をまじかに火口を覗いてみたい・・・

登山禁止には理由があるが、
何があってもすべて自己責任でOKという人のためにこの記事を書く

道案内も無ければ、ナントカという場所の名前も付いてない
私の見た感じで上記の通り 登山道の各所に勝手に名前をつけた
結構いい線をいってると思う
峰の茶屋 登山口

峰の茶屋の対面に東大火山観測所があるが、この裏のバス停から登り始める
このバス停の駐車場には7、8台一般車が置ける
登った日 2005年8月8日 朝5時00分に出発
登山届けは小浅間山に登ると書く 途中で気が変わることはよくある・
気後れせず堂々としていることが大事
小浅間分岐までは淡々とした林道、・・ ウォーミングアップ
小浅間分岐付近は道が分かりにくいが、軽井沢町の登山禁止の立札が立っている所が浅間山登山道の入口なので 林の中をその方向へ進む
いわゆる「通り抜け禁止で通り抜けが知れ」というヤツ
三途の坂 (さんずのさか)

林を抜け潅木が低くなると目の前の坂から日が昇るがごとく浅間山が見えてくる
これが見えないような天気の時、または噴煙がこちらに向かっているようだったら
あきらめて小浅間山に登って帰ること
時間が止まる坂

天気と煙の向き、および体調が良かったときのみ浅間山に向かって進む
ここは2時間くらいのあいだ 登っても登っても景色が変わらない
地獄と天国の分かれ道

やがて案内は何もないが分岐点らしい場所に着く
右は浅間山側面に取り付く道 左は尾根伝いの道である
地獄の釜道

右の道はやや近いが足場が悪い、下りに使ったがまるで釜の底で
バランスを崩したらふもとまで一直線に転落するみたいで怖い
それに山崩れの原因となりそうなので通らないほうが良い
禁止を無視している身分で言いにくいが、この道は山を壊している
天上の尾根道

左は尾根つたいの道 天上と書いたが眺めがいいだけで直登は地獄の苦しみ
シロクマ石

天上の尾根道の途中にある 1mくらいだがやたら目立つ
見方によっては白い猿に見えないこともない
ヤレヤレ嶺

直登を詰めたところ 最内側の外輪山にでる
目の前の窪み(血の空池)の向こうに浅間山の火口山が盛り上がっている
窪みは一酸化炭素が充満しているので近づいたら確実に死ぬ
また ここで火口からの噴煙に追いかけられるようだったら
一応頂上らしき火口淵を眺められたということで満足し、これ以上近づかないようにしよう
すべて良好であれば右を廻って最後の火口山を登る
頂上

20分ほどで火口を覗ける壁にたどり着く
観測機器の土台跡?のある所が一番高い すなわち頂上と思われる
余裕があれば火口一周できるが常に噴煙に巻かれないよう気をつける
戻ってきた

帰り、三途の坂を下ってやっと殺伐とした道が和らいでくる
あの世から無事に生還した喜びを感じながら
目の前の小浅間山、遠くの浅間隠し山、谷川岳、武尊岳など・・
ゆっくり眺めよう
今日会った人は観測機器の保守用車両に乗ってた人のみ
峰の茶屋登山口 到着 16:00