格闘技系の遊びである
漢字が"犠牲"かどうか分からない・・ そう呼んでいた
その頃の遊びの特徴として 道具はほとんど使わない
これは 地面に線を書くだけ

このヒマワリギセイは、比較的低学年の子が遊んでいた
ひまわり形の絵を書き、二手に分かれて入る
外側のチームは反時計回りにぐるぐる廻る
内側のチームはそうはさせじと突き飛ばしたり引っ張り込んだり
線を越えたら 外にしろ内にしろ その人間は死ぬことになる
外側のチームが全員死ぬ前に何回廻れるかがポイントとなる
攻守交代してポイントを争う

比較的高学年になると やや高度な遊びになる
最初は中に二手に分かれて入る
お互い外に出ようとするが当然お互い防御もできる
ここで線をこえたら その人間は死ぬ (傍に立って応援に廻る)
相手の防御をくぐり抜け外に出たらケンケンで動き回らなければならない
しかし、ケンケンだったら線にかまわず飛行機のようにどこでも動ける
相手の陣地内で後から突き飛ばしても良いのだ!
相手の陣地内で正面から行くとこちらはケンケンなので勝ち目はない
両足を付けられた時点で死ぬことになる
相手の陣地内に入り口から入って行っても良い
この場合 線に制限されるがケンケンは必要ない
最終的にどちらかが皆死んだらその相手が勝ちとなる
ここでチームとして頭を使う作戦が必要となってくる
A 徹底的に相手を外に出さない完全守りの作戦
B 数人が外に出て攻守両面を行う作戦
C ほとんど外に出て空中戦的に攻める作戦
A は常にこう着状態となりなかなか勝負が付かない
C は当然両方とも外に出るためケンケンでのフォール力が物を言う
体力が勝るほうが有利となる
B 通常はこの作戦をとることが多い
ただし、最初 先行特攻隊が守備陣を引き寄せ、そのあいだに外に
出したい飛行隊を通すとか、サインで飛行隊に相手後方から攻める
よう指示を出すなど 戦争さながらの頭を使っていた
"ギセイ"は 金も使わず何処でも出来て、健全に体力と頭を使うすばらしい遊びだと思う・・・