東京を 出発して はや 六日目 やっと 百名山を 一個 ゲット
眺望は 頻繁に襲ってくる ガスの塊に 阻まれ 確認できたのは 月山くらい
それでも 感じる 雪渓の中から 溢れだす 清水のような この 充実感と 満足感



小屋まで 戻ってきたが ここで 重大な 判定を しなければならない
このまま 下山するか 小屋に泊って 明日ゆっくり 帰るか ・・
現在 午後1時 ガイドブックでは 下り4時間半なので 今 出発すれば 少々バテても 日没前 には 帰れる
一方 泊れば 夕陽や 満点の星空 日の出が 期待できる 余裕で 眺望を楽しみながら 下山できる
迷ったが 結論は 今すぐ 下山 !
天気が もってるうちに できれば もう一座 百名山を トライしたい ! 欲が 出てきた






小朝日岳を 目指して 下山開始
頂上を 極めた 満足感から つい 歌が 出る 周り だれも いないので 大声で
♪ ふるさと はなれて のに やまに
ゆくて さだめぬ おれたちは
ゆうべの ほしみりゃ しみじみ おもう
とおい むかしの ものがたり ああ ものがたり ・ < ライダーズ インザ スカイ >





小朝日岳は 西日を浴びて ますます 豪快
帰りに 登る予定 だったが 頂上を 経由すると 20分は 余計にかかる
泊りだったら 余裕で 登っただろうが 今は 1分でも 早く 帰りたい
結局 行きと 同じ 巻道を ・
しかし 小朝日岳は 本当に 堂々とした 山 いつか 登りたい ・




下る につれて 雲が 少なくなり 古寺山に 着く頃には 快晴
行きは 賑わっていた 古寺山頂も 誰もいない
皆 先に下ったか 小屋に泊ったか ・
ま あわてて 歩いて 捻挫でもしたら 元も子もない
ここは ひなたぼっこ気分で 大休憩




古寺山から先は 樹林帯だ 例え 雷に襲われても 大木に近寄らなければ 安全に 歩ける
道も良い ので 雨でも 暗くなっても なんとか 歩いて帰れる
心配事で 固まっていたのが ひとつひとつ 消えていくので 心も 軽くなる
10時間以上 歩いているので さすがに 脚は 痛くなったが 疲労困憊の 感は ない
こんな時は 後ろを 振り向いても オバケのリリーは 居ない 会いたかったが ・






明るいうちに 古寺温泉 が 見えてきた
頂上から 5時間で 帰着
車で 10分ほどの 大井沢の 立ち寄り湯で 汗を 流す