大学の 工学部 機械科 に 合格して 自分の 将来の 仕事 の こと を 思い描いて いた
乗り物 が 好き で エンジニア 志望 そうなると 就職先 は 車 か 電車 あるいは 船 飛行機 の 分野
いろんな 場所 に 行ってみたい ので 運転手 か パイロット も 思い浮かべた が
体力 や コミュニケーション能力 に 劣る 私 には とても 無理 適性 が ない
以前 管制塔の 指示で 着陸する シーン を TVで 見たが やり取り の 英語が さっぱり 分からない
言葉を 一つ 間違えれば 大事故 に つながる パイロット など は 私には とても 出来ない
選択範囲 が どんどん 狭 まって 結局 行きついた のは 航空機関士
エンジニア の 技術が 生きて 飛行機 にも 乗れる
国際線 で 世界中 飛び 回 り
あわよくば 美人の スッチャデスさん と 社内結婚 して ・ ・


だいたい 幼い頃 の 夢 は 様々な 現実の オブジェクト で 押し曲げ されたり 霧散 したり ・
飛行機に 乗りたい が ために 航空機関士 になろう と 思っていた が
操縦制御 の コンピュータ化 通信技術 の 発展 GPS による 航法 の 進歩 などに より
最近 の 旅客機の コックピット は 操縦士 と 副操縦士 の 二人だけ で 操縦 している ようだ
もちろん 長距離便 では 交代要員 が 居たり 訓練の ための 新人クルー も 搭乗して いるが
少なく とも 航空機関士 航空通信士 航空航法士 は 搭乗していない
技術の 進歩 により この職業 は 無くなって しまった
そして 私の 人生の 方向を 変えた のは
入学後 工学部 に 原子力工学科 という 新設 の 学科 が 創設 された こと
そのころ 今 日本に とって 最も 貢献できる のは エネルギー分野 だ と 思っていた 私 は
機械科 から アッサリ 原子力工学科 に 移る
そして その後 は 原発と 放射線 に 関わる ことに なり 現在に 至っている





工学部 機械科 の 動力機械 コース に ずっと 居た と したら
そして 航空機関士 を 目指さなかった と したら
会社に 就職して やることは たぶん エンジン や モーター 各種 乗り物 などの 開発設計
ま 天才的エンジニア でも なかった ので 大手 自動車会社 の エンジン 開発 は 無理 だな
でも パワーショベル クレーン車 トラクター 消防車 など 特殊車両 の 設計は 面白そう
空港 に 居る いろんな 車両
あー あんな もの を 作りたかった な ・




この 飛行機 を 見送る 整備士 の 方々 に 私 は 窓から 一生懸命 手を 振って 応える
もちろん 我々の 安全 を 守って くれて ありがとう という 気持ち も あるが
こんな 楽しい 場所で 責任ある 充実 した 仕事を している 人 が うらやましい ?
と いう 感 も 少し は ・


多摩川 河口 の 向こう に 見える のは 会社時代 よく 通った 某社 の 研究用 原子炉
もし 大学時代 自分の 進む道 を ほんの 少ーし 変えて たら
私は 川 の こちら側 で 働いてた だろう ね ・
