東芝 に 続いて 神鋼 ( 神戸製鋼所 ) も 品質データ 改ざん疑惑 で バッシングを 受けている
神鋼 と 言えば 特殊鋼では 高品質を 誇る 世界でも 名だたる 企業
私 も 原発 建設 に 従事していた ころ 神鋼 の 担当者 と 浅からぬ 付き合い が あり
さすが 神鋼 ! と 認めた ところ は たくさん 覚えている
あの 優秀な 企業 の 神鋼 が なんで 品質データ 改ざん ?
工場 では 製品を 製造した後 品質保証部門 が 仕様を 満たしているか 検査し 合格 を 確認して 出荷する
仕様を 満たして いなければ 不合格品 として 作り 直し する
これは 当たり前の 生産工程
品質保証 の 担当者 と しては
「 納期 も 迫っており 大勢に 問題ない から 不合格品でも 合格 と 改ざん して 出荷せよ ! 」 と 言われても
『 私としては できません ! 上層部 の 判断に 任せます 』 と 言えば いい はず
しかし 結果 として データ 改ざん が 何年も 前から 行われている ということは
上層部 からの 指示が 安易に 常態化 していた と 思われる
私も エンジニアの 端くれ なので 一体 どういう 改ざん を したのか 具体的に 内容 を 知りたい と 思った
Web でも 調べてみたが どうも 詳細が わからない
" データ 改ざん で 神鋼 の 信用 は ゼロ に 落ちた ! "
" 製品 は 自動車業界 など 広範囲 海外にも 輸出されているので 今後 対応のため 赤字転落 は 必至 "
" リコール運動 や 被害訴訟 も 準備されている "
昨日 の 東芝 の悲劇 でも 言ったが
マスコミ ってのは データ 改ざん の 中身 など 技術的 掘り下げ は 不得意な ようだ
" 神鋼の株が 下がる 収支が 悪化する 会社として 存在できるか " など など
投資家 の 目線 でしか 報道 していない ッたく ! 技術屋 を ナメ るな !
週刊誌 を 駆使して 私なりに 調べて 多分 こんな データ 改ざん では ? と 予想する
・ アルミ鋼材 の 硬度 仕様 が 8.0 ~10.0 mm2/N に 対して
試験結果が 7. 9 だった が 安全上 問題ないと 判定 し 適当な 数値 ( 8.5 ) を入れて 合格品 と した
・ アルミ型材 の 変形度 試験は JIS によれば 試験片 の 二ヶ所で 測定しなければ いけないが
一ヶ所の 試験で 余裕で 合格した ので もう 一ヶ所に ついては 適当な 数値を 書き込み 合格 とした
試験 担当者は " ほんの僅か 規格から 外れている " または " おそらく 2 度 試験 しなくても 合格になるだろう "
という " 忖度 データ ? " を 示し 上司の 検査判定 指示 を 仰いだ
上司 としては まずは " 規格に 入る 施策 " を 指示するのが 正常で あるが
それが 非常に 困難である と 判断した 時には おそらく 忖度により
この製品が 出荷された場合の トラブルを 起こす 確率 と 再製造 ・ 納期 遅延 による 莫大な 損失を 秤に かけて
当然 出荷しろ ! となる もちろん データ 改ざん という 行為 は 表に 出ない ように !
外の人間 から 見れば
製品の 仕様は 顧客との 約束事 試験に 不合格 となった 物を データ改ざん して 出荷する なんて 大犯罪
不良品 を 使って 事故でも 起きたら どうするんだ !
神鋼 から 見れば
仕様値から わずかに 外れていても 製品 として 安全性には 問題ない
機能 を 満たす という 品質 は ちゃんと 保証 している
ただ これで良い ということではない ( バレたので 謝ってる )
私なりに 見た 意見 と 提案
企業の 利益・効率 のために 品質内容 を 偽って 出荷する ことは 確かに 大犯罪 あっては ならない !
ただ 品質のため 利益・効率 を 無視した 莫大な お金を かけたら 会社 として 成り立たない
双方 満足する 状況 を 追求する のが 企業 としての 本命 なのだ
【 今回 の場合 ちゃんと 決められた通り 検査やってない だけじゃ ないの 庇護する 必要 あり ? 】 の ツッコミ に 対して
製品の 出荷前に 仕様を 満たさない 不良品が 出た 場合
その 原因 探し 設計 製造の変更 再試験 など 多くの 非定常作業 が 発生する
これは 会社に とって 大きな マイナス これを うまく 処理する ことこそ 有能な 社員 だが ・
【 最初っから ちゃんとした 設計 製造 しとけば 不良品も でない のでは・ 】 また ツッコミ
最先端の 技術を 争ってる 分野 では 当然 不良品の 発生は ある程度 避けられない それに
不具合 対応は 生産工程に 入れてないので 納期 遅延に 当然 影響する
金属材料 に 限って 一つの 提案 だが
・ 仕様の 成分 重量 硬度 強度 ・ などは 仕様中心値 として 表記 し
・ 試験は 仕様中心値から 大きく 離れて いなければ ( 仕様ごとに±〇 % と 決める ) 合格 とする
・ ユーザーから 要求が あれば 特殊仕様 として 要求仕様 のもの を 選別出荷 する
原子力製品 を 作る時 は 重要機器 について 構成 鋼材 の 材料証明書 ( 溶鉱炉から 出た時点の 成分表 ) が 必要 だが
中小製造メーカー に とっては 至難の業 しぶしぶ 添付の証明書 にしても なんとなく 信用が 置けない
もっとも それが いい加減 で 製品の 品質に 影響があるか と 言えば それは 全く ない ! と 言える
要は どうでも いい 過剰 仕様 の ために 膨大な カネと 労力を 費やしている
ここで 過剰 仕様 か どうか 品質に 影響が どれほど あるか ないか 見極める ことも 大事
ユーザー には 製品の トラブル に 関する ビッグデータ が あるので 自分の製品との 関係を 調査する のも 参考になる
部外者 が 専門外の 分野で 勝手に ( = 毒談と変見 ) 言ってる ので
神鋼 の 人には 怒られる かも しれない
J I S 試験法 とか 国内標準 が 決まっている し ・ 世界の 他メーカー との 仕様 競争 も ある し ・
ただ 原子力 製品 を 製作した者 と して
ムダな 過剰 品質 に 手を入れ 改善する ことは
品質確保 ( すなわち 安全 ) と 企業の 利益 確保 を 両立させる
大事な カギになるのでは ・
と 思っている